Reborn-Art Festival(以下RAF)は、このたび JR 石巻駅構内に石巻・牡鹿半島の食の魅力を “おでんとタコス” で楽しむスタンド&バー「Reborn-Art STAND」を新たにオープンします。
宮城県石巻市を主な舞台とした「アート」「音楽」「食」の総合芸術祭であるリボーンアート・フェスティバル。初開催となった2017年からこれまで、国内外の現代アーティストらが地域と触れ合いながら生み出すアート作品や、多様なスタイルの音楽イベント、日本各地のシェフたちが地元の料理人や食材と出会い提供するここでしか味わえない食など、たくさんの出会いを創造してきました。
このたび、石巻の玄関口ともいえるJR石巻駅構内に新たにオープンする飲食店「Reborn-Art STAND」では、これまでの取り組んできた経験をもとに、RAFが目指す持続的な循環の創造や地域資源の掘り起こしの一環として、未利用魚や鹿肉をはじめとした地元石巻の食材を活かした「おでん」と「タコス」をご提供します。
未利用魚や鹿肉など、
地元・石巻の食材を活かした
「おでん」と「タコス」
RAFでは、これまでも地元・石巻の食材の魅力をそのまま活かすだけでなく、地域の生産者や料理人らと一緒に新たな価値を生み出し、地域で脈々と受け継がれてきた食文化のなかに未来へ繋いでいくべき可能性を探ってきました。ここ石巻では200種を超える豊富な種類の魚が水揚げされていますが、食べにくい、小さい、なじみがないなど様々な理由で市場に流通させることができず、「未利用魚」「低利用魚」とされてしまう魚種や部位があります。一方、牡鹿半島では鹿が増えたことによる獣害被害が問題に。私たちはそうした未利用・低利用となっている食材を工夫しておいしくいただきながら、地域と食をつなぐ問題を見つめ、海や山の恵みを循環させ持続可能にする食の体験を届けたいと考えています。
「食べること」を通じ、
地域の魅力や風土を届ける
ひとつの出汁を通して海と山の恵みを同時に味わえる「おでん」と、手づかみでがぶりと食べる楽しさに、具材やソースの組み合わせ次第で何通りもの味を楽しむことができる「タコス」。それらは石巻、牡鹿半島の食材を中心に、個性豊かな地元の食の魅力をカジュアルに、そして包括的に味わえる料理です。
新拠点「Reborn-Art STAND」では、これまで料理人・生産者のみなさまと続けてきた取り組みを続けながら、「食べること」を通して食材が持つストーリーやその背景にある風土を体感し、それぞれに個性際立つ石巻の味を楽しみに集える、包括的な食の発信拠点を目指していきます。
店舗概要
Reborn-Art STAND
営業時間:
月曜〜土曜・祝日 11:00〜21:00(L.O. 20:30)
日曜 11:00〜15:00(L.O.14:30)
場所:
JR東日本 石巻駅構内 NewDays石巻店様隣
宮城県石巻市鋳銭場9ー1
https://maps.app.goo.gl/P2qtmDQZUzTqYZgY8
※専用駐車場はございませんので、お近くの駐車場または公共交通機関をご利用ください。
飲食形態:
店内飲食 / テイクアウト
座席数 13席(予約不可)
URL:Instagram https://www.instagram.com/reborn_art_stand/
ご提供メニュー
① おでん
サバ節、昆布、そして石巻の未利用・低利用魚〈インディーズフィッシュ〉のひとつである「イシガニ」を使った特製のおでん出汁が、石巻の豊かな海、そして山から届く多様な食材たちを優しく包むオリジナルおでん。おでんの味を決める出汁には、牡鹿半島の桃浦産のイシガニを贅沢に丸ごと使用し、地元の野菜と一緒に丁寧に煮出すことで澄んだ上品なスープに仕立てています。
具材となるおでん種には、石巻が発祥の地とされる練り物「ぼたん焼ちくわ」のほか、たまごや人気の定番具材を中心に、季節ごとにおすすめ食材をご提供。地元の大豆から仕込んだ味噌や牡鹿半島で収穫した実山椒などを使った特製タレが季節に応じて登場し、味と香りにアクセントを添えます。今後は、RAFが持続的な循環の創出や地域資源の掘り起こしの一環として取り組む石巻の未利用・低利用魚〈インディーズフィッシュ〉を使った特製おでん種も提供予定です。
定番 / 季節のおでん種 単品 各種200円 〜(時価を予定)(税込)
定番:大根、たまご、厚揚げ、白滝、ぼたん焼ちくわ、さつま揚げ、昆布、餅巾着
季節:つぶ貝、タコ、牡蠣、めかぶとわかめ、里芋、トマト、蕪、とうもろこし 他
おまかせおでん盛り合わせ(5種 / 1人前) 980円(税込)
定番 / 季節のおでん種から季節ごとのおすすめの具材5種を盛り合わせた一品。
② タコス
石巻・牡鹿半島産の鹿肉を使ったタコスをはじめ、豚肉や鶏肉など選べるメイン具材と、新鮮な地元の野菜を手軽に食べられるカジュアルな3種のオリジナルタコスをご提供します。
タコスの具材のひとつである鹿肉には、RAF のオフィシャル施設として石巻市牡鹿半島に建設された鹿肉解体処理施設「FERMENTO」を拠点に活動する、鹿猟師・小野寺望が主宰するブランド〈Antler Crafts(アントラークラフツ)〉 の鹿肉を使用。具材となる野菜は地元石巻産と宮城県産を中心に季節のものを取り入れ、その時々の旬の味をご用意します。タコス料理にかかせないソースであるサルサには、石巻で採れた野菜や唐辛子を素材の良さを活かして生、あるいは保存食や調味料としてご提供。今季のサルサには、石巻市飯野地区で農園を営む「あかま里山農園」で採れた肉厚のハラペーニョをピクルスに仕立て、ピリッとしたアクセントを加えました。プレートには旬の具材を使った野菜のおかずを2品。そのまま食べたり、タコスに挟んで食べたりと、タコスならではの自由な食べ方で石巻の味をお召し上がりいただけます。
石巻タコス(ポーク) 700円(税込)
ゴロゴロとした肉感を残したまま、噛みごたえのある粗挽きに仕立てたタコミートを挟んだポークタコス。国産の豚肉をしっかりと焼き上げ、トマトをたっぷりと加えることで甘みと旨味を引き出しました。なじみやすい味付けで、お子様や初めてタコスを食べる方にもおすすめです。
石巻タコス(チキン) 700円(税込)
ライムやスパイスと漬け込んだ国産の鶏肉を皮目からゆっくり焼き上げたメキシカンローストチキンを挟んだ、チキンタコス。カリッとした鶏皮もアクセントになる、シンプルでヘルシーなタコスです。
石巻タコス(鹿) 850円(税込)
食感と香りの良さが際立つ赤身肉と、旨味たっぷりのスジ肉を、スパイスや柑橘果汁とじっくり煮込んで仕上げたメキシコ料理のカーニタス風鹿タコス。柔らかな赤身の鹿肉は、牡鹿半島にある鹿肉解体処理施設FERMENTOを拠点に活動する、鹿猟師・小野寺望が主宰する「Antler Crafts」 の鹿肉を使用しています。
③ お飲み物
昼から夜まで「気軽に1杯」を楽しめるスタンドカフェ&バーとして、コーヒーやビールだけでなく、自家製シロップを使ったクラフトコーラなどのオリジナルドリンクもご提供。おでんに合わせて楽しむ日本酒には、石巻の地酒はもちろん季節ごとのおすすめをご用意しています。
〈アルコール〉 500円〜(税込)
生ビール、ハイボール、レモンサワー、日本酒(石巻の地酒「日高見」または「墨乃江」)、季節の日本酒、石巻モヒート(季節限定)、自家製梅サワー 他
〈ノンアルコール〉 450円〜(税込)
コーヒー(石巻の珈琲店「いしかわ珈琲」、「カフェトレ」の豆使用)、カフェオレ、ミルクティー、水出しコーヒー(夏季限定)、クラフトコーラ、石巻産自家梅スカッシュ、季節の自家製ジュース(赤シソ・ぶどう、ジンジャエール 他)、ノンアル石巻モヒート(季節限定)、オレンジジュース、烏龍茶 他
店内には、
地域とお客さまをつなぐ様々な仕掛けを
「作る人」と「食べる人」をつなぐ、
『いしのまき 食の郵便屋さん』
Reborn-Art STAND の店内には、使用している食材の生産者へお客さまからメッセージを届けられるコミュニケーションポスト『いしのまき 食の郵便屋さん』が設置されています。石巻や周辺地域を中心に仕入れる季節の食材には、地域に根差し、風土とともに歩む生産者の方々の愛情とエネルギーが溢れています。食事を通して心に思い浮かんだ言葉や想いがあれば、メッセージとしてポストカードに記入し、備え付けのポストに投函してください。後日、スタッフが生産者へお届けします。
※メッセージの一部は、店内掲示または広報媒体で紹介させていただく場合がございます。
RAFのオリジナルグッズをあらたな石巻のお土産に
今後は関連アーティストによる展示やイベントも予定
店内では RAF のオフィシャルグッズも販売。芸術祭を象徴的する存在である名和晃平による作品「White Deer (Oshika)」が描かれた商品のほか、RAF の参加アーティストや石巻市域で活動する地元アーティストらとコラボした商品、食の取り組みから生まれたアイテムをラインナップ。
このほか、定期的にアーティストの作品展示やイベントなどを開催予定。RAF ならではの視点で石巻の魅力を紹介し、訪れる皆様と地域をつなぐ、多様なコミュニケーションの場を創造していきます。