Reborn-Art Festival では、この夏、Tカードのプロジェクト「石巻のこどもたちとアートを作ろう」の協力を得て、アーティストユニット Yotta(ヨタ)を講師に迎えワークショップを開催しました。
このたび、そのワークショップで地元のこどもたちと制作した “石巻の街を写す千代紙” をお披露目する「石巻千代紙」展を開催いたします。
千代紙とは、鮮やかな色彩の模様や柄が特徴の伝統的な和紙の「折り紙」です。この夏に石巻市内で開催したワークショップ「石巻千代紙を作ろう!」では、Reborn-Art Festival の参加作家であるアーティスト・Yottaのお二人を講師に迎え、子どもたちと一緒に石巻ならではの柄を集めてオリジナルの千代紙を制作しました。
市内の小学生から中学生までの参加者総勢8名が、石巻の街に飛び出し、建物のタイルやマンホールの跡、ちょっとした道端の凹凸などを街なかに潜む面白いモチーフや痕跡を探し出し、フロッタージュ(擦り出し)をしながら千代紙になる柄を集めました。
ワークショップ終了後に、子どもたちが写した模様を組み合わせ、Yotta が千代紙のデザインを考案。京都の千代紙職人の手によって手刷りされ、オリジナルの「石巻千代紙」が完成しました。この「石巻千代紙」を参加者への配布を行うと同時に、JR石巻駅構内の新拠点「Reborn-Art STAND」でお披露目いたします。
本展では、「石巻千代紙」に加え、折り紙サイズに切る前の大きい状態の菊版やワークショップ当日の映像などを展示いたします。また、会期中には Yotta によるアーティストトークも開催予定。ワークショップや展示の内容をご紹介しながら、石巻の街なかの柄やモチーフがどのようなプロセスを経て千代紙となったのか、その様子をお話しします。
開催概要
「ヨタのワクワクワークショップ 石巻千代紙」展
会期:
2023年12月9日(土)〜 2024年1月14日(日)入場無料
※ 年末年始休業:12月30日(土)〜 1月3日(水)
時間:
月〜土曜・祝日 11:00〜21:00
日曜 11:00〜15:00(Reborn-Art STAND営業時間内)
場所:
Reborn-Art STAND(石巻市鋳銭場9-1)
JR石巻駅構内 / NewDays石巻様隣
店舗 SNS:
https://www.instagram.com/reborn_art_stand/
※ 会場は飲食店「Reborn-Art STAND」内となります。展示と一緒に店内のメニューもお楽しみいただけます。
※ 専用駐車場はございませんので、お近くの駐車場または公共交通機関をご利用ください。
関連企画〈アーティストトーク〉
「石巻千代紙」と「ワークショップ」ができるまで
これまで全国各地で精力的にアートワークショップを行ってきたアーティスト・Yotta。地域や地方、工芸・民芸と職人、現代アートとワークショップ、子どもと家族…などをキーワードに、今夏開催したワークショップ「石巻千代紙を作ろう!」のアイディアの経緯から展示内容を、これまで Yottaが実施した事例とともに様々な角度からお話しします。
日時 :
2023年12月10日(日)
15:30〜16:30(15:15開場)
場所:
Reborn-Art STAND(石巻市鋳銭場9-1)
JR石巻駅構内 / NewDays石巻様隣
参加費:
1,000 円(高校生以下500円)ソフトドリンク付き
※ 定員 15名 / 予約制・先着順
申し込み:
専用フォームまたは Reborn-Art Festival 事務局(0225-90-4726)まで電話にて申込
主催:
一般社団法人Reborn-Art Festival
協力:
CCCMKホールディングス株式会社、REKAO(カドカワ株式会社)、株式会社街づくりまんぼう
【 講師プロフィール 】
ヨタ(Yotta)は、木崎公隆・山脇弘道からなる現代アートのユニット。2010年結成。ジャンルや枠組み、ルールや不文律など、あらゆる価値観の境界線上を発表の場としており、それらを融解させるような作品制作を行っている。現在は、自分達のアイデンティティから世界のカタチを捉え直す作品シリーズを制作中。2015年に『金時』で第18回岡本太郎現代芸術賞岡本太郎賞受賞ほか、六本木アートナイト2010,2012、おおさかカンヴァス2011, 2012, 2016、Reborn-Art Festival 2017など参加多数。その他、のせでんアートライン2017のプロデュース、小学校でのワークショッププログラムの実施など、幅広く活動。
http://yotta-web.com
※ 2017年のReborn-Art Festivalで捕鯨の町・鮎川にまつわる作品を展開したYottaは、その後も鮎川に通い続け、捕鯨文化や生活、祭りをリサーチしてきました。そうした地域からのアイディアを受け、鮎川の「鯨まつり」に合わせて現代の捕鯨文化や祭りの形を考える長期プロジェクトを続けています。